普通車の車検は定期的に実施しなければ乗ることができなくなってしまいますが、車検を行うときにはどの程度の費用がかかるのでしょうか。金額を想定して予め準備しておかないと意外に大きな出費になるので注意しましょう。

一般的にかかる車検の費用

普通車の車検を行うときには車検基本料と法定費用がかかります。車検基本料は法律で定められている24ヶ月点検整備料、検査料、代行手数料の三つから成っていて、車検を依頼した業者によって異なっているのが特徴です。法定費用については自賠責保険料、自動車重量税、印紙代の三つであり、保険料は保険会社に支払い、重量税や印紙代は国に納めることになります。これらの費用は総じてみるとおよそ5万円から10万円程度になるのが一般的です。よく利用されている中型の乗用車の場合には8万円前後になると想定しておくと良いでしょう。車検基本料が安い業者を選んで車検を依頼すればそれだけ安く済ませることができるので比較検討をすることも大切です。

法定費用はどの業者でも必ずかかる

車検基本料とは異なり、法定費用はどの業者に車検を依頼したとしても必ず定額でかかるものです。普通車であっても自動車重量税については重量によって異なる費用がかかります。0．5トン刻みで決定されていて、1トン以下、1．5トン以下、2トン以下といった形でそれぞれ16400円、24600円、32800円と定められていますが、しばしば価格も変更されてきているので注意しましょう。自賠責保険料も変動することがよくありますが、25000円前後、印紙代については1700円程度となっています。ユーザー点検を行ったときでもこれだけの費用はかかるので、5万円少々は必ず車検を行う度に必要になることを念頭に置いておくと良いでしょう。

準備しておくと良い費用はどの程度か

現実的な問題としていくら用意しておけば普通車の車検に備えられるかということになると、法定費用に5万円から10万円程度を加えた金額と考えておくと良いでしょう。車検を依頼する業者によって車検基本料には違いがありますが、エンジンオイルの交換や冷却水の交換などのように車検の度に行っておいた方が良い整備をしてもらうとそれだけで何万円もかかってしまうことになります。ユーザー点検を行って全て問題ないとわかれば法定費用と数千円程度の費用で済むものの、次回の車検で多くの費用がかかってしまうリスクを抱えることになりかねません。比較的安い整備料や検査料で行ってくれる業者を選んで依頼することを想定すると、およそ法定費用に加えて5万円から10万円があれば安心です。