車検のオイル漏れ、どのくらいなら、通るのか
車検時にはオイル漏れがチェックされますが、車も年月が経つとエンジンのつなぎ目などからオイルが滲み出てくるものです。根本修理するにはエンジンを外して分解修理となるので高額になります。可能であれば修理せずに車検を通したいものです。そこで、オイル漏れがどの程度なら許されるのか解説してみましょう。
そもそもオイル漏れとは?
車のエンジンには、円滑にピストンが動くように、エンジンオイルという液体が入っています。この液体が何らかの要因により漏れてしまうのがオイル漏れです。その要因とは、エンジンお内部の部品の劣化によるものです。エンジンは金属にてできていますが、接合部にはゴム類でできたシール剤が使用されています。このシール剤が劣化してくるとエンジンの機密性が弱くなり、オイル漏れが発生してしまうのです。その他の要因としては、エンジンのクランクケースをぶつけてしまい物理的に破損して漏れてしまうこともあります。この時には、クランクケースの交換が必要になります。
オイル漏れは見た目には分かりづらく、車検の時に指摘されて初めてわかることもあるのです。
オイル漏れの車は車検に通る?
基本的には、オイル漏れを起こしている車は車検に合格することはできません。ただし、オイルがにじみ出ている程度であれば、ちょっとしたコツで車検を通すことができます。車検を受ける時には、ボロ布を持ってゆくようにしましょう。オイルがにじみ出て変色しているようであれば、検査を受ける直前にボロ布にてオイルを綺麗に拭き、検査時に漏れが検査官に見つからなければ車検はパスできます。もし、オイルがボタボタと流れ出ている状態であれば確実に車検は不合格となりますが、その状態であると車は走らないので、あまりそんな状況に陥ることはないでしょう。
また、オイルがにじみ出ている程度でも、オイル量が不足して車がうまく走らなくなると困るので、エンジンオイルを注ぎ足せるように持参しておくのが得策です。
オイル漏れを治せる可能性も?
オイルが滲み出ている程度のオイル漏れであれば、自分でもできる対処法にて直すことができる場合もあります。カー用品店では、オイル漏れ止め剤というものが販売されています。これをエンジンオイルに混ぜておくと、劣化してしまったシール剤を復活させてオイル漏れを止めてくれる仕組みです。安いものであれば千円台から購入することが可能です。ただし、即効性はなく効果を得るにはある程度の走行と時間が必要です。
その他の手段としては、エンジンオイル添加剤を使用する方法があります。これもエンジンオイルに混ぜて使うものですが、オイルの粘度をあげたり、金属部分に皮膜を作ったりすることでオイルの漏れを防止することができます。しかし、持続性はないため車検を通す時に利用するなど一時的に利用すると良いでしょう。