クラシックカーに乗るのを楽しみにしている人にとって車検を通すのがネックになってしまうのは稀ではありません。車検費用が他の車に比べると大幅に高くなってしまう場合が多いのはなぜか、対策も含めて理解しておきましょう。

クラシックカーの車検費用が高い理由

クラシックカーの車検費用が高くなってしまう理由として整備にかかる費用が高くなったり、現在の車と同じ点検ラインでは点検が難しかったりする点が挙げられます。クラシックカーは流通量がだんだんと低下しているのに加えて、メーカー側も部品の生産を終えてしまって流通していない場合が多いでしょう。部品の交換が必要になったときにオーダーメイドで準備しなければならないとなると費用がかさんでしまうのが必然です。また、点検に際して通常使用されているラインで行えない場合には個々にメカニックが対応しなければならなくなるため、点検や整備の工賃が高くなってしまいます。これがクラシックカーの車検費用を高くしている理由の一つです。

見積もりを取って判断する必要性

整備費用については業者を比較して選ぶと安くできる可能性があります。見積もりを取って比較してみると意外な業者が安いのに気づく場合もあるので広く様々な業者から見積もりを取ってみましょう。一般に安いと言われるカー用品店やガソリンスタンド、一般的な車検専門店などでは基本的な点検ラインが使えなくてかえって高くなってしまう場合があります。しかし、もともと一つ一つの作業をメカニックが行っているような整備工場やディーラーの場合には他の車と同程度の費用で実施してくれるかもしれません。たまたま自分の持っているクラシックカーの部品を抱えている工場が見つかると部品交換のときには大幅に安くなる可能性もある点も覚えておきましょう。

高い理由は税金の影響もあるので注意

クラシックカーの車検費用が高い理由はもう一つあります。古い車に対しては税金が高くなる仕組みになっているからです。自動車重量税については13年経過した時点で税額が増加し、18年が経過すると更に高くなってしまいます。環境負荷が大きくなってしまう点を考慮して、できるだけクリーンなエネルギーを使用してエコに配慮した車に乗って欲しいという国の政策が反映されているためです。税金については業者間で比較を行っても同じ金額が必要になるため諦めざるを得ません。クラシックカーに乗る上では避けられないものと認識しておきましょう。その負担があることも考慮して、できるだけ整備にかかる費用を削減できるように良い業者を探すのが大切です。